遺品整理の依頼の中で、ゴミ屋敷状態のご依頼やご相談は少なくありません。当社への依頼の中では『苦情が入ったから何とかしなきゃ！』とゆう方が非常に多いです。このように、ゴミ屋敷の状態を継続していると、決まって近隣からクレームや苦情が入ります。それもそのはず、上記の写真を見ればお分かりいただける通り、ゴキブリ、ウジ虫、ハエ、蚊、ムカデ、ネズミ、ドブネズミ、ハクビシンなどの害虫・害獣の発生、嗅いだ事の無いような悪臭、その影響は必ず近隣の住宅へも及びます。ある意味苦情は当然の事です。苦情に適切に対応しなかった為に裁判になった事例もあります。当社の過去の事例に基づき、ゴミ屋敷を放置するとどんな苦情が起きるのか、対処方法も含めてご紹介します。

ゴミ屋敷状態で放置をしていると、春先から秋にかけて暖かい時期に大量の害虫が発生します。ゴミ屋敷はエサの宝庫です。一般の方が見た事も無いぐらいの大量のウジや蝿、蚊やゴキブリ、外にはダンゴムシやムカデなど大量発生します。害虫は、ありとあらゆる隙間から自由に出入り出来る為、必ず近所へ影響を及ぼします。『何か蝿が多いな？』『何か蚊が多いな？』そんなきっかけで近所で話題になり、ゴミ屋敷を突き止められてしまい『何とかしてよ！』となる事が多いです。対処方法は１つしかありません。発生源となっているゴミの片付けです。苦情の原因は害虫による近隣への影響なので、虫が沸かない環境にするしかありません。

ゴミ屋敷のまま空き家の状態にすると、まず数カ月でネズミやドブネズミが家の中で遊び始めます。ゴミ屋敷でお困りの方、家の中や入口に５ミリぐらいの黒い細長い粒が落ちてませんか？それはネズミの糞です。当社の過去の作業実績から見ても、ゴミ屋敷でネズミの糞が無い現場の方が少ないぐらいです。ネズミは空き家のゴミ屋敷を特に好みます。エサが豊富でゴミをかじって巣が作れるからです。ゴミの中だと暖かい為寒い冬も快適に過ごせます。ネズミが繁殖すると、必ず外へ出て近所の家まで遊びに行きます。そこで苦情が発生します。住居が古く、穴が開き始めている状態だとハクビシンやテン、猫なども侵入します。そうなると、もう家の中はめちゃくちゃになるのは言うまでもありません。近隣はマイホームを守る為、本気で何とかしようと苦情を入れますので、対応をしないと裁判になった事例もあります。状況が酷くなる前に早急なゴミ片付けを検討しましょう。

ゴミ屋敷の苦情で一番多いのが『悪臭』に関する苦情です。ゴミ屋敷には色んな種類のゴミが大量にある為、嗅いだことの無いような悪臭が発生します。食料品は容器が腐って散乱、又はネズミがかじって散乱、周りのゴミに染み付き、腐り、腐敗臭をだします。湿気がゴミに大量のカビを発生させ、腐ります。そこに害虫や害獣の糞尿が加わり、とんでもない臭いになります。家には必ず風の通り道があるように設計されています。夕飯がカレーだと臭いでわかりますよね？同じ原理でゴミ屋敷の悪臭は近所全体へ蔓延し、苦情に繋がります。こちらも苦情の対処は臭いを無くすしかありませんので、ゴミ片付けが最善の策となります。

ゴミを片付けるといってもゴミ屋敷となると簡単には出来ません。苦情からトラブルにならない為には、まず近隣への挨拶と今後に関する説明、とりあえずの謝罪が必要です。それらをおろそかにすると、苦情が発生します。当社の場合、ゴミ屋敷の片付けを依頼されると、まず近隣への挨拶回りと、片付けも含めた管理会社として説明をします。すると皆様決まって『いつ片付けるの？』『このままにしないで！』とゆうお声をいただきます。近隣の苦情は『不安』だから発生しています。その事を十分に把握して近隣とコミュニケーションをとる事により、不用なトラブルを回避できる確率が格段に上がります。恥ずかしい気持ち、親の家だし・・・、色々な心情があるかとは思いますが、そこは勇気を出して一歩踏み出すことをお勧めします。

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